新聞広告

通勤の電車内で、新聞を広げるサラリーマンの方々を良く見かけましたが、それが今やスマートフォンやタブレット端末で情報を収集する光景に変わってきていますね。かつては新書や健康食品などの広告の情報等を得るのに、切り取って保存している人もいるほど、新聞広告は欠かせないものでした。その日しかない情報を大切に保管すること。現代の消費社会では珍しい行為で、ぬくもりすら感じるその行為は、現代人が忘れつつある、「情報を大切にする」ということにつながるのかもしれません。
新聞自体が朝早く配達員の人が雨風にさらされても一生懸命私たちの元へ配達してくれる情報源。ざらりとした新聞ならではの触感とあの独特なインクの香りに包まれて、広告に出会えることはある種贅沢なひと時とも言えるのではないのでしょうか。実はこの新聞広告の始まりは明治時代中盤、福沢諭吉によって生まれたものなんだそうです。欧米の文化を持ち帰って、広告のキャッチコピーの大切さについてもいち早く指導した福沢諭吉。新しい広告産業として真っ先に広めていったのは新聞広告からでした。
当時としては最先端の広告のあり方を提唱したことは、本当に素晴らしいことですよね。様々な人の思いがダイレクトに伝わるのが「新聞」であり、その中の広告は一番古き良き時代の広告のあり方をダイレクトに感じさせられるものなのではないでしょうか。はらりと一面ずつめくられる新聞の音と、今を伝える活字の隙間に差し込まれている新聞広告。一度じっくりとコピーを読まれても面白い発見があるかもしれませんね。